2013年の暮れ、事務所&住まいの引越しをしました。
海に面した約23坪の小さい家に事務所と自宅を構えてます。
敷地内の築200年の古民家も管理してます。

豊田家的エコ&ミニマムな生活を綴ります。
<< 石巻はまぐり堂へ main 泉の家新築工事(仮)地鎮祭 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています



| - | - | - |
いわきに適した断熱工事のススメ

11月に入って、寒さを感じるようになりました。

この時期になると、断熱リフォームの相談が増えてくるように感じます。

 

今回の記事は、家づくりについて。初心者さま向けに書きたいと思います。

 家づくりとなると、キッチンやお風呂をはじめとした設備機器、床材や壁材などの仕上げ材がまず先にイメージしちゃいがちになっちゃいますよね。おっと、壁の中って気にしてますか?

 

バリアフリーや耐震性能は気にするけど、日照時間の多いこの地ではそんなに断熱とか気にしてない。

という施主さん、工事屋さんもいわき市においてはまだまだ多いように感じます。

 

いくら日照時間の多いいわき市でも、冬はやっぱり寒いです。そしてお日様の出てない日が続くと、とても寒いです。東北のハワイといっても【東北】ですもんね。

 

豊田家では、暖房時期は1月、2月の約2か月のみで、しかもエアコン1台で全室暖房。暖房時間は一日平均3時間。

家の中に入るとほわっと暖かく、5月頃の気候に近いです。

詳しくは 冬の電気使用量と室温 の記事にて。

 

そんな暮らしを実現するために、各戸ごとに断熱計算したりします。Q値とかC値とかUA値とかそういうのです。

省エネ住宅に関して一から勉強!となると断熱オタク所長のうんちく話が何十時間にも及ぶ量になりますので割愛します。詳しく知りたい方は、所長が10年前に書いたブログ記事 サルでも分かる断熱講座シリーズや、西方設計さんの省エネに関する本 などを読むことをお勧めします。

 

今回は理屈や難しい話は抜きにして、豊田設計での現場写真を見ながら断熱施工ポイントをお伝えしたいと思います。

 

まずは基礎から。

べた基礎です。基礎の下に断熱材を敷いています。

基礎のコンクリートは躯体としての役目の他に【蓄熱体】としての役割をしてもらいます。

基礎の断熱もそうですが、断熱材の厚さ等は断熱計算をし、色々検討した上で決めます。

 

この現場では外側だけですが、基礎の内側にも断熱施工する時もあります。

断熱材はそのままむき出しだと傷んでしまうので、モルタルで塗ります。

モルタルで固めますが、やはり弱い部分です。強く蹴ったりしないように注意しましょう。

断熱と関係ないですが、基礎と土台の間に【あり返し】を挟み込むことで、白アリさんの侵入を防ぎます。

こちらは設備ピット。

 

給水・排水の配管を通します。

 

さて、壁の中を見てみましょう。

 

断熱材は 高性能グラスウール16Kを使用する事が多いです。断熱厚さは、豊田家だと柱間(充填断熱)10センチ+付加断熱10センチの合計20センチ入ってます。写真は蔵の家改修の時の写真です。改修工事でも新築と同様に隙間なくきっちりと施工します。

 

ポイントは、断熱材で隙間を無くし【動かない空気の層を作る】ことです。

 

↑好ましくない例 |杷材が下まできっちり入ってなかったり。

 

↑好ましくない例◆|杷材がよれていたり。

こうゆう施工を発見した時は、やり直してもらいます。しかしながら、密度の低いふかふかするグラスウール(10Kとか)だと時間が経つと下がってしまうのですね。なので、めったな事では使わないです。

 

イメージとしては、家全体をすっぽりと断熱材でくるむ感じです。

壁の断熱材は、天井の断熱材とぴったりと納まるようにします。

気密シートもきっちりと。

 

気密をしっかりするために、気密シートの処理はテープを張ります。特に注意をしなければいけないのは配管回りです。

ていねいに仕上げてもらってます。

気密シートと仕上げとなる壁の間に隙間を作ってもらってます。

電気配線の為のスペースです。コンセントやスイッチが来るところは断熱を欠いて納めるので、できるだけ外壁側に来ないように計画します。(利便性との兼ね合いが大事)

また将来、照明や電源位置を変えるリフォームをすることになっても断熱・気密に影響なく施工をすることができます。

こちらは、給水管です。気密シート・断熱材を避けるように配管します。

こんな風な棚ができます。棚は、ちょっとした小物や洗剤を置く場所として使えます。

 

付加断熱部分。

 

ちょっと休憩。ふう。

 

お次は屋根にいきましょう。

こちらは屋根の断熱施工前です。断熱材を入れる前に、【通気くん】をいれます。

その名の通り、屋根と断熱層の間に隙間を作って【通気】をします。お日様の熱が屋根にあたってそのまま熱として室内に入ってくるのを防いだりします。段ボールの劣化を気にする方がたまにおりますが、あくまでスペースを設けるためのものなので劣化したとしても役割としては十分発揮してます。

びろーんとみえるのは、気密シートです。通称【先張りシート】です。

 

外壁にも、外装材との間に通気するスペースを設けます。

スペーサーとなる木材は、鉛直方向に施工します。

「TORAY」と書いてあるシートが透湿防水シート (タイベック)です。

水平方向に黒く見える材料は防虫スペーサーで、網状になってたりします。その名の通り、虫が入ってくるのを防ぎます。

 

屋根に戻りましょう。

こちらは改修の現場です。ピンクに見えるのが断熱材。この上もう一段断熱材をさらに施工します。

改修前は震災で傷んだ蔵でした。

 

元々の天井がかっこよく、そのまま残したかったので内側ではなく、もともとの屋根の上に(防水処理を施した上で)断熱材を施工しました。

リフォームの家は新築に比べると納まりが難しく、より慎重になります。

リフォームだと天井断熱にする場合も多いです。グラスウールを細かくしたものを吹込みます(ブローイング)この場合は、マット状の断熱材よりも厚く施工します。

 

蔵は住宅になりました。豊田家同様にエアコン一台で全室暖房です。

(ちなみに、曳家をしたので建ってる位置も変えました。)

 

最後に、唯一の暖房器具であるエアコンですが、こんな風に床下にドボンと埋もれております。

埋もれているだけで、一般的なフツーのエアコンさんです。

 

通常のエアコン使い方だと、【温風を室内に送ることで暖める】のですが、床下ドボンすることで【床下の基礎に熱を蓄える】事になります。そこがミソ。

 

心地の良い暖かさにするには、【空気を動かさない】のがポイントです。壁かけエアコンは室内の空気を動かすので不快になりがちなのです。

ただ、床下ドボンエアコンを機能させるには前述の断熱気密工事をキチンするこが大前提です。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は断熱材施工のポイントの一部を紹介しました。

断熱計算や暖房計画をした上で設計しますが、一番大事なのは施工です。図面に断熱材の絵を描いても、施工がなされていなければ意味がありません。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

【室内環境のバリアフリー】

断熱気密をキチンと施工することで大きな空間も、ロフトも、北側のトイレも温度差が少なくなります。

 

冬の家の中での事故、お風呂場でのヒートショックのリスクも軽減されますね。

こたつやストーブの前から動きたくない(そもそも無い)現象も無くなりますし、外に出る一歩目が億劫じゃ無くなったように感じます。

冬が苦手な方は好きになっちゃうかも?(そんな事ない?)

 

*記事の中の写真がどの家か分かる方は、かなりの豊田設計通。

 



| - | - | - |
スポンサーサイト


| - | - | - |
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
Selected Entries
Categories
Profile
Archives
Links
counter

アクセス解析タイ・バンコク情報



累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ
twitter
Mobile
qrcode
Sponsored Links